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INTERVIEW

2013/6/25

『順繰りの中のジレンマ』ecosystemインタビュー

 

“人は一人では生きていけない”人間らしさを追求した彼女たちの“ジレンマ”に迫る!

8月7日に1stフル・アルバム『うしろの正面、ジレンマ』の発売が決定したecosystem。7月18日に新代田FEVERで開催されるワンマンライヴも決定され、多忙極める中にも関わらず、東京スクールオブミュージック渋谷の学園祭に出演していただきました。そんな今ノリにノっている期待の新星ecosystemに本番直後、楽屋にお邪魔させていただきインタビューをさせていただきました!

ライヴ直後のecosystemの皆様

ライヴ直後にパシャッ!

——TSM渋谷での学園祭ゲストライヴ“ROCK THE XXX…”に出演していただきありがとうございました!

 全員「こちらこそありがとうございました!」

 ——いかがでしたか?

 壺坂恵(以下、壺坂)「めっちゃ楽しかったです! 実はecosystemを結成したばかりの頃、大阪の専門学校の学園祭に一度出演させていただいたことがあったんですよ。でもいざステージに出てみたらお客さんに最後まで興味なさそうな顔で見られて……。以来、学園祭は断ってました」

——その他にも学園祭ライヴを断り続けていた理由はありますか?

壺坂「若者の無敵感が怖かったんですよ。うちも18歳のときは自分のこと無敵やと思ってましたからね(笑)。何かあったらお互い反発し合うだけっていうのは分かってるから、あえて出ませんでした」

——では、今回出演していただけたのはなぜですか?

壺坂「高校生の体験入学も兼ねていると聞いて、その子達の背中を押したいと思ったのと、スタッフが温かくて優しい子ばかりだったので“じゃあ出ようや!”と思って出演させていただきました。出てほんまによかったです!」

——ありがとうございます! 機会がありましたらまた出演していただけますか?

壺坂「出させていただきたいです! うちも大人になったからな!(笑)」

荒井要(以下、荒井)「それが言いたかっただけやろ?(笑)」

壺坂「“永遠の17歳”とずっと言ってんねんけど、それも書いといてな?(笑)」

——はい!(笑) 後藤さんは今回の学園祭ライヴ、どうでしたか?

後藤葉子(以下、後藤)「楽しかった!! 」

——具体的なご感想としてはどうでしたか?(笑)

後藤「楽しかった!! 」

——……。

壺坂「あんま求めんほうがええかもしれんで(笑)」

荒井「後藤はそれでいつも推すからな(笑)」

——そこをなんとかっ!!

後藤「マジ楽しかった!! 」

——ありがとうございます(苦笑)。荒井さんはいかがでしたか? 3人の中で一番ノリノリだったとお見受けしたんですが。

荒井「そうでしたか? ありがとうございます(笑)。こういう学園祭でやるライヴとライヴハウスでやるライヴとは形式がまったく違うので、搬入の時から新鮮でしたね」

——スタッフの年齢や熟練度から会場の種類まで何から違いますもんね。

荒井「はい。スタッフの生徒たちも挨拶に来てくれたりしてくれて、学校全体で頑張ってるんだなと感じたのでこっちも本気で向き合いましたし、まだ学生さんなので分からないことが多くてバタバタしながらリハーサルを行うあの雰囲気が初々しかったです。忘れたらあかん心を思い出させてくれました」

——初心に帰ったということですか?

荒井「ほんまにそうです。俺らも右も左も分からない中でリハーサルしてた頃もあったなって思い出しました。今は変に慣れてしまっていたところを、ひとつひとつをしっかりと作業しているみんなの姿を見て感銘を受けました」

——ありがとうございます。ライヴ自体はいかがでしたか?

荒井「中には学校を見学しに来ただけの方もおったと思うし、“ecosystemが出るんだったら行く!!”って方もおったと思います。ワンマンだと自分達のファンの方しかいない中でライヴを行うのでホームなんですよ。アットホーム」

——なるほど。

荒井「でも今日のイベントは、ホームではないけどアウェーでもない感じがして新しかったです。楽しかったです!」

Vo,壺坂恵さん

Vo/Gt,壺坂 恵さん
「曲にしても歌詞にしてもライヴにしても
“人間味がある”って言われる時が一番嬉しい」

——今日のセットリストは何を重点的に考えて組まれましたか?

壺坂「やりたい曲を詰め込んだ!」

荒井「いやもっとあるやろ!(笑)」

——でも「夜の街」は体験入学生の背中を押したいという思いもあったとMCでおっしゃってましたよね?

壺坂「本当はもうちょっと前置きしようかなと思ったんやけど、曲を聴いて何か伝わったらええなと思ったんですよ」

——先ほども荒井さんがおっしゃっていましたけど、ライヴハウスで行うライヴと学園祭で行うライヴの違いをもっと聞かせていただきたいです。

壺坂「ライヴハウスでやる5、6組出演するイベントって、慣れてしまうと周りのスタッフも段々適当になってくんねん」

——そこまで違うんですか!?

壺坂「空気感で大体わかんねん(笑)。でも今日は“そんなところまで見るの!? ”ってところまで細かくチェックしてくれる感じが初々しくてまさに初心を忘れたらあかんなと思わされましたね。ライヴハウスでやると10分か15分くらいしか転換時間が無いから、どうしても大概雑になんねん」

——なるほど。

壺坂「でも今日はみんなひとつひとつ丁寧にチェックしてて。そういう基礎の部分や丁寧さは後でものを言うと思います」

——なぜですか?

壺坂「売れてるPAさんはみなさん丁寧やから。しょうもないやつに限ってだいたい雑やから」

——そうなんですか!? そこまで見てらっしゃるんですか!?

壺坂「いや! 月何本もライヴやってるともう感覚でわかるで!(笑)」

 

Gt,荒井要さん

Gt/Key,荒井 要さん
「お客さんがその曲をどう捉えるかは自由でいいと思います」

——ecosystemは和訳すると“生態系”という意味ですが、この言葉をバンド名にした理由を教えてください。

壺坂「うちは友達が多いほうだから1人では生きていけへんなって思うことがあるんですよ。生態系をピラミッドの形に表すと、上のやつらが下のやつらを食べる、回ってる感じが人と人との繋がりに似ているなってフと思ったんで、バンド名にしました」

——弱肉強食こそ人間の正しい姿ということですか?

壺坂「それもあるけど、苦しい時も楽しい時もずっと順繰りに回ってますよね? 楽しいだけやと、苦しみも知らないと人間ずっと成長しないよという意味を込めています。でもな、バンド名なんてどうでもええねん!(笑)」

——いいんですか!?(笑)。

一同 爆笑

——壺坂さんはecosystemのほとんどの楽曲の作詞作曲を手掛けていますが、打ち付けるような激しいメロディと、一見攻撃的でもその裏では感情がグチャグチャになってしまってる歌詞が多いと思いました。壺坂さんご自身の性格が曲や詞に表われていると感じたことはありますか?

壺坂「めっちゃある。テレビつけても“空が〜”とか“愛してる〜”とかしか言わへんやん!?(笑)」

——そうですか!?(笑)

壺坂「うちはそう思うんですよ(笑)。でもecosystemは個性豊かなバンドだと自分では思ってて。だから自分らの個性が表れるような人間味のあるライヴをしたいなといつも思っているんです。そういうスタンスでいるので、曲にしても歌詞にしてもライヴにしても“人間味がある”って言われる時が一番嬉しい」

——人間味溢れるといえば「月夜のnet」を初めて聴いたとき、エロさを通り越して素直に感情をぶつけた歌詞がまさに人間そのものだなと思ったんです。

壺坂「お、ええとこ聴いてるな? ありがとうございます(笑)」

——いえいえこちらこそ(照)。後藤さんと荒井さんは弦楽器隊ですが、レコーディングやライヴでecosystemの曲を演奏するにあたって心がけていることはありますか?

後藤「ある?」(荒井さんの方を向く)

荒井「ちゃんと自分で答え?(笑)」

後藤「あるけど、言葉にできない!」

——いや言葉にしてください!(笑)

一同 爆笑

後藤「うーん」

壺坂「もうちょっと突っ込んで聞いてみ!(笑)」

——例えば、レコーディングの時にここを押さえておけば相手に自分の思ったことが伝わりやすくなるとかあると思うのですが、どうでしょう?

後藤「ある。そういう思いがある」

——どういう思いがあるんですか?

後藤「今言ってた思いがある」

荒井「それ、お前の方が失礼やな!(笑)」

一同 爆笑

後藤「いや、あんねんけどな」

壺坂「パッと言われると言葉にできひんよな?」

荒井「すいません、後藤はボキャブラリーが少ないので(笑)」

壺坂「ボケやねんけど、ボキャブラリーが少ないんよな!(笑)」

後藤「パッと頭の中に入ってきてもグルグルグルってなんねん」

——荒井さん助けてください(笑)。

荒井「細かいこと言い出したらキリが無いんですけど、楽曲的には“響き”を大切にしています」

——響きとは具体的にはどういう意味ですか?

荒井「コード感です。例えばメンバー1人1人は別々のコードを奏でてるんですけど全員の音が合わさったらあるひとつのコードに聞こえる、とか。ちょっと専門的な話で申し訳ないんですけど(笑)。でもそういうところは曲作りの際には気にしていますね」

——ライヴの時はどうですか?

荒井「ecosystemの場合は何よりも歌を重視してるんですね。でもライヴでテンションが上がってテンポが速くなったりすると歌詞が聴き取れなくなってしまうんですよ。それでお客さんに伝わらなくなってしまうのが一番悲しいです」

——大事にしている部分が伝わらないのは悲しいですよね。

荒井「なので、テンションが上がってもなるべくテンポはあがらないように気をつけています。ただ、壺阪がその曲で何を伝えようとしているかはメンバー全員理解した上で演奏してるんですけど、それがどう伝わるかはまったくの別問題なんですよ。なのでお客さんがその曲どう捉えるかは自由でいいと思います」

——今のその言葉凄くかっこいいと思いました。

壺坂「今うちもかっこいいと思った。“やるやん!!”て思った(笑)」

後藤「今の言葉の半分は後藤が言ったことにしといてね!」

一同 爆笑

Ba,後藤葉子さん

Ba,後藤 葉子さん
「なんの知識の無い私でもここまで来れてるから」

 

——MCでもおっしゃっていましたが、8月7日に1stフルアルバムが発売されるということで、おめでとうございます!。

全員「ありがとうございます!」

——タイトルは何ていうんですか?

壺坂「『うしろの正面、ジレンマ』です」

——そして“FEVERライヴ三部作”と題された連続ライヴのファイナル、“Welcome People”が7月18日に新代田FEVERで開催されますね。

壺坂「それもMCで言おうとしたけど言うの忘れたわ。でもアルバム買ってくれたらええかなって思って1個しか言わんかった(笑)」

——そうだったんですか!?(笑) ではそのアルバムについてお聞きしたいと思います。どんなアルバムになっていますか?

壺坂「ちょうど昨日ミックス作業していたので考えてました。シングルも大事やけど、アルバムは費やす時間がもっとかかるやん? 10何曲あるわけやからecosystemの色が通しで聴いただけでわかるようにしたいし、1個の集大成にしたいです」

——なるほど。

壺坂「制作するにあたってメンバーの気持ちがひとつになって来ているのがわかるし、このままメンバーの気持ちがギュッと高まったらいいなと思います。あとはめっちゃ売れてくれたら助かる」

一同 爆笑

——最終的にはそこに結びつくんですね(笑)。

壺坂「そう! 当たり前やん!(笑)」

荒井「それで生活しているしな(笑)」

——アルバムのコンセプトは決まっていますか?

壺坂「決まってます。うちのルーツって童謡や歌謡曲だったりするんですよ。なのでそこを感じさせたいんですよ」

——童謡とは意外ですね。

壺坂「もちろんアルバムはバラエティー豊かな楽曲が入ってますけどね。ただ、うちらは1stシングルで「ジレンマ」っていう曲を出してて、さっきの生態系の話でも、楽しいことだけ知っててもあかんし苦しいことだけ知っててもあかんわけやから、その順繰りの中でもジレンマはあるわけやん? それがアルバムのコンセプトなんですよね。“いろんなもの背負いながらでも楽しく生きよう!”ていう」

——最後まで聴いた人達が前を向いて歩き出せるようなアルバムになっているということでよろしいでしょうか?

壺坂「うん。そういことにしよう」

一同 爆笑

壺坂「でも気が楽になると思ってる、聴いたら。頑張ろうと思えると思う」

——最後に、音楽業界を目指しているTSM渋谷の在校生に向けて一言お願いします。

壺坂「うちは音楽大学出身なんやけど、それでもプロでやっていけている子なんて一握りやねん。でもプロになるためにみんなこの専門学校に来たわけなんやから、個々の学生生活を思いっきり楽しんでください!」

後藤「うん、GANBAROU? GANBAROU?」

壺坂「頑張ろうの表記はあれな! ローマ字で書いといてな!(笑)」

後藤「うん、頑張れる」

一同 爆笑

荒井「お前が頑張れよ!(笑)」

壺坂「一緒に頑張ろうってことやろ!?(笑)」

後藤「そうそう! なんの知識の無い私でもここまで来れてるから」

荒井「でもそれはほんまに思う」

——そこ納得しちゃいます!?(笑)

後藤「知識をこれから身につけるみなさんには、可能性があります」

——ありがとうございます。

後藤「上手いことまとめてください(笑)」

——わかりました(笑)。

荒井「ここの学校のHPを見たら多くのコースがあって、“今は分野ごとにこんなに細かく学ぶことができるんや!?”と思ってびっくりしたんですよ」

壺坂「ほんま数多くてびっくりしたな!」

荒井「しかも十代で具体的に自分の将来を考えられる人ってあんまいないと思うんやけど、少しでもやりたいと思わないと専門学校は来ないと思うんですよ。業界と密接に通じている中でリアルを学ぶことができるのはチャンスなので、頑張ってもらいたいです」

ライヴ後、インタビューに応じてくださったecosystemの皆様

ecosystemの皆様、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

担当:ちゃい

ecosystem オフィシャルウェブサイト

 


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