M-BUG take free

音楽フリーペーパー「M-Bug」オフィシャルサイト


INTERVIEW

2016/9/11

夢を追う5つの星々 5IGNALインタヴュー

音楽シーンにダンスヴォーカルグループがひしめくなか、一際輝きを放つのが5IGNALだ。安室奈美恵やSMAPといったビッグアーティストの振り付け、バックダンサーを務めてきたHIROKI、ENOYU、KAZ、U3と、4ヶ国語を意のままに操るヴォーカリスト、TJの5人からなる、世界を視野に入れたスーパーダンスユニット。今年の1月20日にはデビューミニアルバム『5IGNAL』をリリースし、渋谷タワーレコードの総合デイリーチャートで2位、総合ウィークリーチャートで8位を獲得。2014年の結成から常に注目を集めてきた彼らの勢いを止める者は、いまだにいない。
実を言うと、ENOYUとU3はDA東京の卒業生である。そこで昨年の6月14日、母校での学園祭ライヴを直後に控えた彼らに取材を敢行。語られたのは、初めて人前で踊った思い出、5IGNALにとってのライバル、DA東京在籍時に乗り越えてよかったこと、500人の動員を記録した結成記念ライヴの音源『1st SHOW TIME INDEPENDENCE DAY at SHINJYUKU BLAZE』について。そして、夢を追いかける人々へのエール……。取材に和やかに応じてくれた5IGNALは、諦めない気持ちを誰よりも大切にしていた。

3797036

5IGNAL
(左からU3、KAZ、TJ、ENOYU、HIROKI)

 

――皆さんがダンスを好きになったきっかけはなんですか?

TJ 「父の影響です。父がもともとダンスが好きで、小さい時からMVでマイケルジャクソンとかいろんな音楽に触れていたので、その影響でダンスが好きになりました」

ENOYU「僕は小学生のときに見たテレビがきっかけですね。その番組を母がずっと録画しておいてくれたので、そのビデオを見てっていう感じです!」

U3「僕は暇だったので、何か習い事をしようかなと思ったのが始めで。ダンスって最初はとっかかりやすいんですよ。そこから習うにつれてダンスの奥深さだったり魅力を感じるようになり、気付いたらここまできました」

KAZ 「自分もテレビですかね。テレビに映って踊っている人の姿がかっこよかったので、見よう見まねで踊り出してここまできた、というか」

3796935

U3「自分自身が“何か”を感じていないと、見ている人には何も伝わらないなと思います」

 

――ちなみに、どんな方を見よう見まねされたんですか?

KAZ 「DA PUMP さんとかですね」

HIROKI 「僕は『元気が出るテレビ』の“ダンス甲子園”っていうコーナーを見て、それでかっこいいなと思って始めました」

 

――なるほど。では、みなさんにとって、ダンスで人を惹きつける上で大切にされていることは何ですか?

TJ 「他のメンバー4人と違って自分はプロのダンサーではないので、ダンスで人を惹き付けるやり方についてはわからない部分も多いんです。なので、自分がいいなって思うダンスで楽しんで踊ることを考えています。とにかく見ている人に楽しさが伝わることが、人を惹き付けるために大切なことだと思うので」

ENOYU 「そうですね。楽しんでいることが見る人に伝わるのが一番だと僕も思います。あとは、華やかに見えるように意識して踊っています」

U3 「自分自身が“何か”を感じてないと、見ている人には伝わらないなっていうのはあると思います。なので、“楽しさ”を伝えたいなら自分が楽しむことが大事だし、“かっこよさ”を伝えたいんだったら自分が自分をかっこいいと思えないと伝わらないと思う。つまり、自分自身で考えながら納得しながら踊ることですね」

KAZ 「これはもう永遠の課題だと思います。若い時ってその音が好きでその音で踊るんですけど、その音が自分から出るように踊れればいいんじゃないかなって僕は思いますけどね!」

HIROKI 「一つひとつの踊りに気持ちを入れていく。ただの動きにならないように気持ちを入れて踊ることが大事かなって思います」

 

――ところで、皆さんは初めて人前で踊った時のことは覚えていますか?

TJ 「いや、覚えてないです。だけど、おむつをはいているときに鏡の前でひたすら踊っている、っていうのが最初だったみたいです(笑)。そのビデオを見たときに、自分は本当にダンスが好きなんだって客観的に感じました」

ENOYU「自分は小学生のときに、近所のパンダがいる公園で踊りました」

U3 「パンダの前で踊ったの(笑)?」

ENOYU 「あ、いや、パンダ公園で友達の前で!」

U3 「どうでしたか? そのときは?」

ENOYU 「そのときに『おぉー!』って友達に言われて、それ以来、その『おぉー!』が気持ちよくて、みたいなところもありますね」

U3 「それでここまできました?」

ENOYU 「そういうことですね(笑)」

U3 「俺はみんなよりダンスを始めるのが遅かったので、初めて踊ったのは高校の文化祭でしたね。で、この前そのときの映像が出てきて見たんですけど、あの映像が流出したら僕は消えます(笑)」

一同 爆笑

KAZ 「どんな内容か見たいですね(笑)」

U3 「もうあまりに酷すぎて、消えますね。解散です(笑)」

KAZ 「興味ありますね、それね」

U3 「こら! そこは掘り下げんでいい! 次!」

KAZ 「俺も高校のダンス部の部長をやっていて、文化祭で踊ったのが初めてかな。その当時は習う場所とかも少なかったので、親父にダンスのムービーを海外から取り寄せてもらって、それを必死に1日で覚えて部員に伝えて、いざ人前で踊ったんです。それ、すんごい覚えてますね。気持ち良かったというか、あのときのことは今も大事にしています」

HIROKI 「俺も文化祭です」

U3 「中学ですか?」

HIROKI 「いや、高校の文化祭です!」

 

――それは創作ダンスですか?

HIROKI 「いや、当時流行っていたアーティストさんのフリをコピーしてクラスで踊ろう! みたいなもので。自分は一応ダンスをやっていたから、俺がフリを落としていました」

3797043

HIROKI 「ただの動きにならないように一つひとつの踊りに気持ちを入れて踊ることが大事だと思います」

 

――なるほど。では、今までで最高のパフォーマンスだったと手応えを感じたライヴを教えてください。

TJ「それは今日のライヴ(※インタビュー後)ですね。毎回、その日のライヴが最高だと思いたいって感じです」

KAZ 「5IGNALは“今”が最高じゃなきゃしょうがないっていう」

ENOYU「そうですね。やっぱり、自分たちは日々進化していたいので。もちろん、その都度反省点や課題も増えていくんですけど、常に最高のパフォーマンスを、ってことですね」

 

――では、逆にこれは失敗したと思うパフォーマンスはありますか?

ENOYU 「例の文化祭ですか(笑)?」

U3 「なんで俺(笑)?」

ENOYU 「『そのときは成功していると思ってますんでー』(笑)」

U3 「いや、そんなこと思ってない(笑)」

ENOYU 「当時からして自信に満ち溢れてましたもん」

U3 「いやいやいやいや(笑)」

ENOYU「あ! 俺、ツアー中に一人でステージに出て行っちゃったことがあります。アーティストさんのバックダンサーをやっていて、まだアーティストさんしかいないときに一人で先に出て行っちゃって。本当は30秒後くらいにみんなで出なきゃいけなかったんだけど、こう、一人ノリノリで……それはもう本当に泣きそうになりました」

U3 「まあ、それはやっちまったよね。それをしないためにリハをやっているから。あとは、あんまりないかな? フリを間違えちゃったとか、それくらいですかね? まあ、俺この前こけたけどね!」

ENOYU 「確かに! この人よくこけるんですよ」

U3 「道で歩いてて何にもないとこでこけるんで(笑)」

 

――(笑)本番はこけないんですか?

U3 「本番もこけます!」

一同 爆笑

 

――その後に気持ちはどうやって切り替えるんですか?

U3 「そのこけ方があたかも自然かのように……」

ENOYU「全然自然じゃないよ(笑)!」

U3 「自然に誤魔化すという」

 

――なるほど(笑)。ところで、KAZさんとHIROKIさんと、U3さんとENOYUさんの4人はバックダンサーや振付師としてもご活躍されているとお聞きしたのですが、現在もされているのですか?

ENOYU 「いや、現在は5IGNALの活動に集中するためにしていません」

 

――そうなんですね。ちなみに、過去にはどんなアーティストさんの振り付けを担当されていたのですか?

KAZ 「アーティストのダンサーだと、安室奈美恵さんやEXILEのATSUSHIさんとかのバックダンサーですね」

ENOYU 「僕は東方神起さんとかSMAPさんとか」

U3 「俺とTJは中国で」

TJ 「アーティストとして中国の番組にずっと出ていました」

U3 「なので、中国語がちょっとわかります。昨日も中華街で……」

TJ 「中華街行ってご飯食べながら、中国の方の言葉を盗み聞きしてって感じでした(笑)」

U3 「ここから先は中国語でいいですか(笑)?」

KAZ 「そういうコーナーでは……」

U3 「そういうコーナーではないんですか、はい(笑)」

3797016

 

――また機会があればぜひ聞かせてください(笑)。では、ずばり聞きますが、今の5IGNALにとってライバルとは?

KAZ「うおぉ。すごい質問……ライバルねー……」

TJ 「こう、ダンスヴォーカル・シーンにいるみんなでガーっていけたらいいよね」

KAZ「そうですね」

U3「誰がライバルというよりは、このシーンをみんなで盛り上げていければなってよく話しているので。俺らだけとか誰かだけとかじゃなくて、みんなで一緒に歌もダンスもレベルを上げて、全体的に日本のダンスヴォーカル・シーンってすごいんだぞって言われるようになれるといいなっていうのが僕たちの理想です」

U3 「まあ、かっこつけてる訳じゃないんですけど」

TJ 「いやぁ、本当にそうです。やっぱ、韓国のアーティストがすごいっていうのはダンスをやらない人でも知っているじゃないですか。だから、日本もそうなれたらなと。日本のアーティストも歌って踊る人たちはすごいっていうふうになるためには、多分一つのチームだけでは無理だと思うので。なのでシーン全体のレベルが上がればいいなって、本当に冗談抜きで思ってるかな」

 

――では、日本のダンスシーンはまだまだということでしょうか?

U3「いいえ、日本のダンスシーンははっきり言って世界トップレベルで、世界チャンピオンもたくさんいます。けれど、ダンスヴォーカル・シーンになると、まだまだそこに至らないので、そのシーンを我々筆頭に盛り上げていけたらという目標がありますね」

ENOYU「日本のそのシーンにすごい人たちもいますけれどね」

U3「もちろん、そうです」

ENOYU「ただ、それが盛り上がっているかと言われたら、まだまだこれからだと思います」

 

――なるほど。ところで話は変わりますが、ENOYUさんは映画鑑賞が趣味とお聞きしました。今までに観た映画でダンスの影響を受けた作品はありますか?

ENOYU「特にこれというのはないんですけれど、映画からもらう感情や、そういうインスピレーションみたいなものは、基本的にすべて踊りに繋がっているというか……すべて表現に繋がっていますね。この映画が、ではなくて、映画を観るということや、『その映画はどういうことなんだろう?』と考えることが、ダンスにとってよい影響になっていると思います」

 

――では、U3さんは……。

U3「“U3さん”……はい(笑)」

 

――(笑)ソウルとファンクがお好きだとお聞きしましたが、好きなアーティストは誰でしょう?

U3「好きなのは、アース・ウィンド・アンド・ファイアーとか、ジェームス・ブラウンとか……でも、誰が好きっていうよりは、あの時代のメロディの組み合わせや、音の雰囲気が好きです。今、ヒップホップやR&B、ジャズなどいろいろとある中でも、やっぱりその音楽を聴いて一番テンションが上がるっていうのが、ソウルやファンクを好きな理由ですね」

 

――それはU3さんのダンスにも影響していますか?

U3「はい。踊るジャンルは、例えばロックダンスだったりもありますけれど、ソウルダンスが一番好きですね」

 

――ENOYUさんとU3さんはこのDA東京の卒業生でいらっしゃいますね。DA東京で学んだことは、現在の活動にどう活かされていますか?

U3「ダンスのジャンルもたくさんあるんですけれど、この学校ではそれらを全部学ぶことができます。例えばさっき言ったように、ロックダンスが好きだからといってロックダンスだけやっていても、それだけではプロの世界に入ったときに結局通用しなくなるわけで。DA東京は強制的にレッスンを受けさせるから(笑)、そのときは嫌でも、卒業したときに『習っててよかった』と絶対思える。この学校では、業界の礼儀や言葉遣いなど、ダンス以外にも教えてもらえるので、そのおかげで卒業した後も自分たちが恥ずかしくない行動をできたことは、本当に感謝しています」

ENOYU「その通りです」

一同 爆笑

 

――おふたりにお聞きしますが、DA東京で乗り越えてよかった壁は何でしょう?

U3「乗り越えてよかった壁……壁はなかった?」

ENOYU「朝9時からのヒップホップ……」

U3「その壁はすごかった! 第1限の壁!」

一同 爆笑

ENOYU「そして第1限のバレエ。第1限からダンスをするという、その恐ろしさ。その壁は乗り越えてよかったところかな?」

U3「いや、俺は乗り越えられなかった」

一同 大爆笑

U3「第1限の壁は、俺は乗り越えられないまま卒業しました(笑)」

HIROKI「それがあったから朝早くからも踊れるんでしょ?」

U3「そうですね。当時は夜中の時間帯にダンスを練習するのがストリートの暗黙の習慣だったんですけれど、DA東京に通うことで、『ああ、朝のこの時間、空いているじゃん』って朝型になれたのはよかったですね。ストリートダンサーは身体が資本なんですけど、いまだに深夜に練習している人は多いので、そういうのは変えていった方がいいと思います」

KAZ「僕ら、深夜は一切動かないんですよ」

HIROKI「とても健康的な生活」

U3「DA東京のダンスコースは素晴らしいシステムを導入していると思いますよ」

ENOYU「普通だったら、第1限から『数学、国語……』となるのが、『ヒップホップ、バレエ、ジャズ』って習えて、それは本当に夢のような生活というか。しっかり詰まった2年間を送ることができるので、DA東京、いいと思います!」

3797061

TJ「毎回、その日のライヴが最高のパフォーマンスだと思いたい」

 

――ありがとうございます! さて、5月27日に、デビューデジタルEP『1st SHOW TIME INDEPENDENCE DAY at SHINJYUKU BLAZE』を配信されましたが、作品のコンセプトを教えていただけますか?

U3「僕たちは生のライヴ感を一番大事にしています。臨場感だったり、迫力だったり、そういうのを生で体感してほしいという思いを、メンバー全員、一番大事にしています。僕たちの初めて出す音源を、あえてライヴ音源にさせていただいたことにはそういう意味が込められていて、2014年の7月に行われたワンマンライヴをそのまま録音して、それをクリアにしたものを皆さんに配信しているんです。『1st SHOW TIME INDEPENDENCE DAY at SHINJYUKU BLAZE』を聴いていただいた人にも、実際そこに行ったかのような感覚を味わってもらえたらなと思っています。皆さんには曲を聴いていただいて、ライヴに行ったような気分になってもらいたいし、曲を聴いたことによって、ライヴに行きたいなと思ってもらいたい。そして僕たちの生でやっているライヴに来ていただければ、そんな嬉しいことはないかなと思っていますね」

 

――スタジオ音源とライヴの違いについてどのように考えていますか?

U3「正規の音源ももちろん、それはそれで素晴らしいんですけれども……ライヴのことをショータイムと呼ばせてもらっているんですけれど、僕たちは同じショータイムは二度と来ないと思っていて。例えばTJだったら、その日のイメージやそのときのテンションでアドリブして、全然違うように歌っていますし、僕たちも、合わせなきゃいけないユニゾンは合わせますけれど、ソロやフリーのところはそのときの気持ちを表現します。その日その日のショータイムは毎回違うので、そこが5IGNALの魅力だと僕たちは思っています」

 

――今後の具体的な目標を教えてください。

ENOYU「全国の皆さんに5IGNALを知ってもらい、自分たちの存在をアピールして、そして近い将来、日本武道館で単独ライヴを行うことが我々の目標です」

 

――ありがとうございます。この後のライヴを楽しみにしてます! では最後に、DA東京の在校生や、夢を追う多くの人たちにメッセージをお願いします!

ENOYU「そうですね、我々もまだ夢を追う人々なんですが……今、いろんな情報が溢れていますけれど、最終判断ができるのは自分しかいないじゃないですか。尊敬している先生でもなく、仲のいい友だちでもなく、家族でもない、自分だけが最終判断ができると思います。本当に叶えたい夢があったら、絶対叶えるんだという気持ちに忠実になること。そして、何よりも続けるということが大切だと思っています。我々も夢を追っている途中なので、年齢、世代は違えど、共に夢を叶えるために頑張っていきましょう!」

3797112

5IGNALのみなさん、本当にありがとうございます!

インタヴュー・文/中村優花・溝部尚子
写真/川原大司・室井健吾

 

【RELEASE】
『5IGNAL』
2016年1月20日発売

[CD]
1. SOLDIER(English Ver.)
2. DANGER(English Ver.)
3. BE WITH YOU(Japanese Ver.)
4. THEY DON’T KNOW(English Ver.)
5. NASTY GIRL(English Ver.)
6. UNSTOPPABLE(English Ver.)
7. NOT OVER(English Ver.)
8. ENCORE(English Ver.)
9. NOT OVER(Japanese Ver.)

 

【LIVE INFORMATION】
<FRESH! By AbemaTV 配信番組「ボーイズネオン ON AIR」公開放送>
2016年9月12日【東京】DDPシアター新宿店

<TOKYO TRAX>
2016年9月13日【東京】渋谷eggman

<Magic×Magic>
2016年9月14日【東京】代官山LOOP

<☆GIRLY PARTY>
2016年9月18日【東京】渋谷Glad

<STUDIO REGAL 【THE 2ND ANNIVERSARY】>
2016年9月25日【東京】池袋KINGSX TOKYO

<Boys Neon LIVE in Shibuya>
2016年10月5日【東京】渋谷WWW

<TORA祭K.H.B.D2016>
2016年10月6日【千葉】柏Palooza

<オトナのDANCE PARTY 2016>
2016年10月8日【東京】吉祥寺CLUB SEATA

<学習院女子大学 和祭(YAWARAGI)※後夜祭>
2016年10月9日【東京】学習院女子大学屋外特設ステージ

 

【スケジュール詳細等は5IGNALオフィシャルサイトへ】
https://5ignal.tokyo


記事一覧

PAGE TOP