M-BUG take free

音楽フリーペーパー「M-Bug」オフィシャルサイト


INTERVIEW

2018/2/27

「4人組ガールズバンドTAWINGSの実態」 TAWINGSインタビュー

TAWINGSphoto1223

80年代ポストパンク/ニューウェイヴを消化した独自のサウンドが話題を集めるガールズバンドTAWINGS。そんな若き4人が奏でる音楽はいま、音楽シーンのみならずカルチャーシーンからも注目を浴びている。はたして彼女らの音楽はどのようにして生まれたのか? その謎を解き明かすべくメールインタビューを行った。

2016年の夏に結成され、今年の5月には初音源となる7インチ・シングル『Listerine/Dad Cry』をリリース。数多くの海外アーティストのオープニングアクトを務め、コアな音楽ファンから高い評価を受けるTAWINGS。そんな彼女たちが1月に初のカセット音源となる『Invisible/ UTM』をリリースした。UKポストパンクを彷彿させたこれまでのスタイルから、ガレージ・ロックよりのサウンドへとモードを変化。コード感を意識したというコミカルなメロディにも注目の作品で、バンドの新たな一面を確認することができる。いま勢いに乗る彼女たちに、新曲の話はもちろん、マニアックな音楽遍歴やファッションのこだわり、そしてこれからの活動についてなど幅広く話を聞いた。

 

TAWINGSを作りあげた 音楽たち

aaaaa

——まず、はじめにバンド結成の経緯をお聞かせください。

Cony:はじめは私がバンドを組みたいと思って、ライブイベントでよく顔を合わせていたKanaeちゃんと、レコード屋のバイト仲間だったeliyを誘って結成しました。そのあとに友達の紹介でYurikaちゃんが加入しました。

——UKポストパンクを彷彿とさせる音楽性のTAWINGSですが、皆さんの音楽遍歴について教えてください。どういった流れで音楽を聴き始めて、今の音楽性にたどり着きましたか?

Cony:両親がアンダーグラウンドなロックからクラシック音楽までいろいろ聴く人だったので、その中から自分の好きなものを見つけて掘り下げていきました。高校時代はUKロックにハマっていて、いまバンドでやっているポストパンクやニューウェイヴを聴き始めたのは5、6年前だと思います。

eliy:親の影響も少なからずありますが、好きな日本人のアーティストが影響を受けている音楽を掘り下げていき、海外の音楽に深く興味を持つようになりました。私もUKロックから始まり、それからニューウェイヴやネオアコなどいろいろ聴いていきました。

Yurika:中学時代に軽音部に入ったことがきっかけで音楽に興味を持つようになりました。メロコアからハードコア、オルタナに行き、大学時代から信じられないくらい詳しい先輩や友人ができて幅広い音楽に興味を持ち、様々なジャンルや国の音楽を聴くようになりました。

Kanae:中学時代に友人の影響で音楽を聴き始めました。60〜70年代のロックから、シルヴァー・アップルズなどのサイケ、アシッドフォークなどいろいろ聴くようになりました。

——「POPEYE」2018年1月号の別紙付録「Olive」では、メンバー皆さんおすすめの1枚を紹介していました。バンドのいまのモードに合ったプレイリスト作るとするなら、どんなアーティストの曲が入りそうですか?

Cony:ジー・オー・シーズ、XTC、ラ・ルースなどが入りそうです。

 

女性ボーカルならではのバランス

——作詞作曲を行う上でのこだわりをお聞かせください。

Cony:アイデアも鮮度が大事だと思うので、曲作りはスピード重視でやっています。優先順位でいうと作詞は音楽の次です。

——初音源の7インチ・シングル『Listerine/Dad Cry』についてお聞きします。私もこの2曲が好きなのですが、どのようなテーマで作られた曲なのか教えてください。

Cony:「Listerine」は母親の住んでいるアパートの不気味な隣人がモチーフです。「Dad Cry」は80年代前半のポストパンクを聴いていた時に、女性ヴォーカルならではのバランスを意識して作りました。

——80年代前半のポストパンクといえば、トーキング・ヘッズやニュー・オーダー、トム・トム・クラブ、そしてコクトー・ツインズらが活躍していた時期だと思いますが、“女性ボーカルならではのバランス”について具体的に教えていただけますか?

Cony:単純な話ですが、女性の声質、高い音域というのはどんなに地味なサウンドの中でもメロディをポップに際立たせる力があります。なので、その絶妙なバランスを活用したかったという気持ちがあります。それは「Dad Cry」に限らず、私の作る全ての曲にいえることではあると思いますが。

——初音源をリリースされて周りの反響はいかがでしたか? 特に嬉しかった反応や驚いた反応は何ですか?

Cony:想像以上に注目してもらい、驚きました。特に若い女の子の反応が意外と多くて嬉しかったです。

Kanae:Levi’sの「SilverTab」というデニムが今年復刻したのですが、そのスペシャルムービーの曲に「Listerine」を使用していただいたことです。ムービーを通していろんな方に聴いていただけたと思うと嬉しいです。

——また、『Listerine/Dad Cry』はジャケットも印象的です。こちらはメンバーさんの制作のものですか?

Cony:デザイナーのyumeさんの作品です。yumeさんの作品は一見クールですが、どこかに奇妙で暴力的な面を秘めていて、大好きです。

——来年の1月にはEPのリリースを予定されています(※取材時は2017年12月)。こちらのテーマについてお聞かせください。また、収録されている楽曲についても気になります。

Cony:今回のシングルはジャンルでいうとガレージロックです。A面の「Invisible」という曲をカセットで聴くのが夢だったので、それを実現させたくて作りました。「Invisible」は強い女が活躍するアクションコメディ映画で使用したい雰囲気の曲です。B面の「UTM」はお気に入りの曲なんですが、前半から後半への変化と独特なコード感が特徴です。

——それぞれの曲の歌詞のストーリーやサウンドについて具体的にはどのようになっていますか?

Cony:「Invisible」はとにかくガレージロックの曲を作りたいという衝動で作りました。どんな気持ちで歌詞を書いたのかあまり覚えていません。「UTM」はラブソングではないのですが、恋愛のどうしようもなく複雑な部分について歌った曲です。

——以前にライブを観覧させていただいたのですが、その演奏する姿からは飄々とした印象を受けました。ライブでパフォーマンスを行う際に心がけていることは何ですか?

Cony:ありがとうございます。心がけていることは特になく、自然体でステージに上がっています。

——活動を拝見させていただいて、ファッションへのこだわりも強く感じました。服を選ぶ際に意識していることは何ですか? また、音楽性以外にファッション面で影響受けたアーティストはいますか?

Cony:19歳くらいの時はUKロックバンドのエラスティカのファッションに注目していました。同じくUKロックバンドのスウェードが好きなので(笑)。なかなか難しいですが、いつかみんなで『チャーリーズ・エンジェル』みたいな感じになれたら嬉しいです。

 

海外も視野に入れた バンドの展望

——バンド活動を始められて1年が経過しましたが、特に印象に残っている出来事をお聞かせください。

Cony:2017年5月の初音源『Listerine/Dad Cry』のリリースです。音源が遠くへ届いていく様子が新鮮でした。

eliy:私とConyが昔働いていたレコ屋でライブをしたことです。とても感慨深かったです。

——ピーチ・ケリー・ポップやジェリー・ペーパー、フェイザーデイズなど数多くの新人海外アーティストのオープニングアクトを務めてきたTAWINGS。その経験の中で刺激を受けたことは何ですか?

Cony:個人的には海外アーティストからも日本のアーティストからも同じように刺激を受けるので来日ライブの前座に限って考えるのは難しいのですが、一番刺激的だったのはジェリー・ペーパーの衣装です。

——これからの活動に向けて目標をお聞かせください。

全員:良い音楽を生み出すことを第一に考えながら、バンドとしての様々な活動を楽しんでいきたいです。

——個人的には、ファッションと音楽を融合したTAWINGSならではの自主企画など観てみたいです。もしそのような企画を行うとすれば、どのようなものにしたいですか?

全員:すみません、ファッションとの融合についてはあまり考えてません!(笑)。

——同世代の国内バンドとしてはDYGLとの共演が多く、音楽性も共鳴する部分が多いと思います。DYGLは海外でも積極的に活動をされていますが、TAWINGSは海外での活動の予定や意欲はありますか?

全員:もちろんあります。ツアーをして様々な国の反応を体感したいですし、レコーディングもしてみたいです。

Text:滝田優樹

PROFILE
TAWINGS(トーイングス)
2016年結成。Cony Plankton(Vo/Gt)、eliy(Ba)、Kanae(Perc/Vo/Gt)、Yurika(Dr)の4人組バンド。ガレージ、ポストパンク、ニューウェイヴなど様々な要素を飲み込んだサウンドで、東京を拠点に活動。2017年5月に7インチ・シングル「Listerine/Dad Cry」を数量限定でリリース。ジャパニーズ・ブレックファースト、ジェリー・ペーパー、フェザーデイズなど多くの海外アーティストのサポートを務める。

LIVE INFORMATION
3/3(sat) Tokuzo(名古屋•今池)
「Ty Segall Japan Tour 2018」
3/4(sun) 桜台pool

「Bounce」
3/6(tue) 渋谷chelsea hotel
3/7(wed) 渋谷o-nest
「Starcrawler Japan Tour」※Sold Out
3/8(thu) 渋谷o-nest
「FALSETTOS Album Release Tour」

Twitter
tttawingsss

Instagram
tawingsband

Soundcloud
soundcloud.com/tawings

RELEASE
TWSpsd
2曲入りカセットシングル
「Invisible/UTM」(DLレコード付)
2018. 1. 5 (fri.)
[CA] ¥800(税込)


記事一覧

PAGE TOP