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LIVE REPORT

2013/6/25

『絶望に放つ光』Lyu:Lyu学園祭ライヴレポート

 

ボカロPとしても活躍しているナノウことコヤマを中心としたスリーピースロックバンド、Lyu:Lyu。

学園祭でも激しい演奏と素晴らしい歌唱力で、会場を魅了した。

 スクリーンショット(2013-06-25 11.43.43)

TSM渋谷の一大イベントである学園祭。その中でも一番のメインとなるのは、やはりゲストライヴだ。2013年1日目のゲストは、この学校の卒業生であるLyu:Lyu。開場する何時間も前から、学校の前には行列ができていた。

開演5分前。ドラムの有田が入ってサウンドチェックを行う。客席では、今か今かと待ちわびる様子が見られた。

そして、15:20。「アノニマス」のドラムから、学園祭ライヴの幕が開けられた。はじまった瞬間、“おおっ”という歓声が沸く。それに応えるように、コヤマが歌う。平凡な日常の中での絶望感を歌った歌詞に共感するように頭を振り、手をあげる客席。一瞬でLyu:Lyuの世界観に引き込まれていった。11111111111111111111111111111111111111111111111111111

(2013-06-25 11.46.00)

1フレーズごとに思いを込めて歌うコヤマ

1曲目が終わると、コヤマが「Lyu:Lyuです。よろしく」とひと呼吸おき、すぐに次の曲へ。今年3月に発売された、1stアルバムから「黒煙」だ。孤独で理解されない心の声に、気付いてほしいという気持ちが伝わってきた。サビの“あのさ こんな気持ちは何て言うんだろう”の切なく力強い歌声に体が震えた。

曲が終わり、コヤマが口を開く。

「Lyu:Lyuです。よろしく。・・・何回言うんだって話ですよね(笑)。TSMの学園祭、この日、この場所を選んでくれてありがとうございます。この学校で練習してたのが、昔のこととは思えません。そんな頃の自分に向けた曲をやります」

そう言ってはじまったのは、「文学少年の憂鬱」。さっきまでの激しい曲とは変わり、静かなギターから入っていった。学生時代の自分を思い出しながら、1フレーズごとに思いを込めて歌っているようにみえた。それを受け止めるように、真剣に聴く観客。

曲が終わると、コヤマが「ありがとう」と言い、ゆっくりと話し始めた。111111111111

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「かつてこの学校にいて、去って行き、音楽を続けてきて、色んなことがありました。やめてやるって思ったこともありました。今、ものすごく幸な人がいる裏で、死んでやるって思ってる人がいる。そんな世の中だけど、ライヴ続けてきて良かったなって思います。みんなのおかげです。あと、言いたくないけど、7月にワンマンツアーやります。言いたくないって言っても、来てほしくないわけじゃないよ(笑)」

(2013-06-25 11.49.28)

「カッターナイフと冷たい夜」で一層激しさを増すステージ
左から純市(Ba.)、有田(Dr.)、コヤマ(Gt.&Vo.)

そして辺りは暗くなり、また曲がはじまる。「カッターナイフと冷たい夜」だ。はじまった途端、みんなが激しく頭を振り手を挙げていた。この曲もまた、Lyu:Lyu独特の世界観のある曲である。途中の“うるせえな わかってる その程度のこと”の部分を叫ぶように、声を震わせて歌っているのが印象的だった。

そしていよいよ、ライヴは終盤へ向かう。

「この場に呼んでくれてありがとうございます。これからも、どうにかこうにか生きていけるようにいきたいと思います。次で最後の曲です」

そう言い終わり、「それは或る夜の出来事」がはじまった。メンバーも観客もひとつとなり、最後の曲をかみ締めるように、大事に演奏し、歌い、聴いていた。

誰もが持っている虚しさや、絶望の中に、少しの光を照らす。そんなLyu:Lyuの曲は、きっと会場の人たちの心の中に刻みこまれたであろう。

【セットリスト】

1.アノニマス

2.黒煙

3.文学少年の憂鬱

4.カッターナイフと冷たい夜

5.回転

6.それは或る夜の出来事

文/ニコちゃん

Lyu:Lyu オフィシャルウェブサイト


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