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LIVE REPORT

2014/5/16

『海を嫌いにならないで!』SEA級グルメカーニバル @井の頭公園~海がつなぐ絆祭り~ライヴレポート3日目

雨の中でも全力!!

雨の中でも全力で盛り上げる!!
Negicco

3日間にも及んだこの海の祭典もいよいよ最終日! 最後は大盛り上がりで感動的なフィナーレを……と思っていたのだが、この日は天気がまたまた一変、朝から暴風雨だった。叩き付けるような雨と風、地面はぬかるんで歩くことすら困難という最悪なコンディション。ステージイベントどころか物産展自体も存続の危機に。このまま中止になってしまうのか? そんな一抹の不安を感じつつもお祭りは可能なかぎり続けるということで、ステージイベントの方もステージにテントを設置して行われた。はたして、最後まで続くのだろうか?

 

この暴風雨のなか、どこまでライヴが行われるのか?……そんなオーディエンスの不安をかき消すかのように「ぶっ飛ばしていくよー!!」と雨にも風にも負けず威勢よく現れたのは山口県のご当地アイドル、山口活性学園。お揃いの黒と緑のパーカーにカラフルなスニーカーというハツラツとした少女という印象を受けたのだが、まさにその通り。「長州SEVEN」では、メンバーとオーディエンスが元気よく「長州!!」と掛け合いをしていくにつれて多少小雨になってきたような気がするくらいの勢いだった。大人気曲「IDREAM」は、この曲のPVでメンバーが雨のなか水しぶきを上げて活発にダンスをしながら歌う姿がステージでそのまま再現されているような迫力があり、躍動感のあるライヴパフォーマンスだった。

 

だいぶ見慣れてきたネギのペンライトを持ったオーディエンスが続々とフロアに集まってくると、今度はNegiccoが衣装の上にパーカーを羽織って登場! 大歓声に包まれるなか「さよならミュージック」でフロアにタテノリを起こした。途中、Naoは会場の熱気で暑くなったのか、パーカーを脱ぎ捨てて華麗にダンスを続けたのも印象的だった。「寒いならもっと楽しみましょう!」とKaedeが会場の熱を温めたあとに「でも、カメラは壊さないように気をつけてね!」とやんわりと注意を呼びかけるMeguの言葉を合図に「ときめきのヘッドライナー」が始まり、この日も大規模なサークルモッシュが発生。寒さで顔がこわばっていたメンバーだったが、オーディエンスが楽しむ姿に少しずつ表情が柔らかくなっていき、最後はオーディエンスからの「サイコー!!」という心からの大歓声を背に嬉しそうにステージを降りて行った。

 

豪雨に負けない少女パワー! アイくるガールズ

豪雨でも負けない!
アイくるガールズ

 

一度は中止かと思われていたステージイベントだったが、ここで実質上の大トリを務めたのが福島県のご当地アイドル、アイくるガールズ。淡いピンクやブルーのフワフワしたワンピースという王道アイドルのような衣装で現れ、徐々に強くなっていく雨に対抗するように大きな声でオーディエンスを全力で盛り上げた。なかでも1番感動したのが「明日ね!マイフレンド」。東日本大震災を経験した彼女たちのなかには何日も大好きな友人に会うことができず、悲しい思いをしたという過去を持つメンバーも大勢いた。当たり前に使っていた「明日ね」の大切さ。二度と震災が起きてほしくない――そんな思いがつまった優しいバラード曲は、その場にいた人々の心にもしっかり届き、雨にまぎれて感動の涙を流すファンの姿も見られた。

 

残念ながら天候はその後も悪化。13時にはイベント自体の中止が発表された。最後に3日間すべての司会進行を担当したNegiccoから締めの言葉が入ったが、今年デビュー11年目を迎えたベテランの彼女たちですら、勉強になることがとても多かったと話していた今回のイベント。海を愛する者たちによる最高のパフォーマンスと美味しい海の幸に囲まれたこの3日間は、会場に足を運んだ人々だけでなく、アーティストの心と記憶に強く残ったに違いない。

 

取材・文/ちゃい

 


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