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2015/3/28

一生モノの出会いをつくり続ける(ちゃい)

 

WEBではお久しぶりです。
ちゃいです!

 

時が過ぎるのは早いもので、もう3月です。

 

それに伴いまして、私はこの前無事、学校を卒業しました。
おめでとう、私!
誰ですか! 今この人寂しい人だなと言ったのは(笑)!

 

茶番はこれくらいにしまして、今回はちゃいとしての最後の更新を行おうと思います。
『M-Bug.WEB』では、あまり自分自身の思いを書くことはこれまで少なかった……というより、避けていた部分がありましたので、卒業を迎えてこの東京スクールオブミュージック専門学校渋谷(以下、TSM渋谷)を去る前に、この2年間で思っていたことをすべて書き綴ってから社会へ旅立とうと思います。

 

まず、私がこの音楽雑誌を扱うコースに入ろうと思った経緯からお話しします。
私は小学時代からよく音楽情報サイトを閲覧したり、本屋さんへ足を運んで音楽雑誌を購入したりして読んでいました。
それは専門誌からノンジャンルまで様々でした。

当然、読者の中にはアーティストのファンや、その掲載されているアーティストを知らない読者もいるわけです。
そんな私は前者でありながらも後者でもあります。
今まで知らなかったけど、読んでから好きになったアーティストもいました。
掲載される側と読み手側。その間にいるのが編集者です。

私はここで編集部に入ってアーティストと読者を繋ぐパイプラインになりたいと志しまして、このTSM渋谷に入学しました。

大勢の仲間や音楽業界に携わっている方々に出会いました。

もちろん、多くの出会いもあれば多くの別れもありましたし、良いこともあれば悪いこともありました。

今でこそやっと「若いのにすごいよ!」と言われる機会が増えましたが正直、有頂天になる余裕もない程、プレッシャーに押し潰されることがずっと多かったです。
また、1年生の頃に至っては先輩方の前で、右も左もわからないがゆえの失敗によって迷惑をかけてしまうこともありました。
さらに、当時の1年生の女子は私だけ。

いつしか、私は編集部の中でたった1人だけの1年生の女子生徒ということに対してコンプレックスを抱くようになりました。

自分自身なんでこの専門学校にいるのか? なんで大学に行かなかったのか?

夢もあやふやになり、途中学ぶ意志すら無くなってしまった時期もありました。

 

そんな1年生の頃の私でしたが、1人だけどうしても今でも忘れられない先生がいます。
ヴィジュアル系専門誌ではお馴染みのベテランのライター、加藤祐介先生。

理由はどうあれ、とにかくよく怒っている印象が強い先生という形で記憶しています(笑)

しかも指摘の仕方もズバッとハッキリおっしゃる先生でした(苦笑)
正直、私の苦手なタイプの先生でした。

ここまでハッキリ言いたいことを言ってきますか……と、よく思っていました。

1年時から様々な取材に伺わせて頂きましたが、そのあとの反省会では当時の編集部一同、いつもこてんぱんに怒られていました。

自分自身でもわかっているところを突いてきますので、悔しさでいっぱいになりましたし、心が折れましたね。今でも反省会のことはよく覚えていますが、あまり思い出したくないです(笑)

 

しかし、1年生の春休み期間中にある出来事が起こりました。

先輩からメールが届きました。

 

「先日、加藤先生がお亡くなりになりました」

 

頭の中が真っ白になりました。

何かの嘘なのではないか? とも思いました。

私はここにきてやっとすべて気がつきました。

この編集部に携わった生徒たちがこの先社会に出ても困ることがないように、徹底して直接でもメールでもあんなに怒って正してくれていたんだということに。

加藤先生が亡くなる直前、将来に不安を感じて落ち込んだ私に向かってこんな言葉をかけてくださったことがありました。

 

「向き不向きじゃないんだよ。やるかやらないかなんだよ。学生なんだからこれからも失敗し続けても、俺が全部責任を負うから今のうちにたくさん失敗しろ!」

 

加藤先生に対して向き合うことがなかなかできなかった私自身を、これでもかと大泣きしながらずっと責めました。

今、この文章を書いていても泣いてしまいます。

加藤先生、こんな愚かな生徒で本当にすみませんでした。

せめて加藤先生が作ってくださったこの『M-Bug.WEB』というWEBサイトに、ずっと謝りたかったことを綴らずにはいられなかったです。
夢があやふやになっていた私でしたが、これを機会にまた頑張って学ぶ決意をしました。

加藤先生の教えてくれたことは最低限忘れず、実践していきたいとここで強く思いました。

 

月日は流れ、こんな私も単位が必要分きっちり取れまして、2年生になりました。
ここで嵐子が編集部に新たに加わり、転コースしてきたiceや入学してきた後輩たちと出会いました。

紆余曲折、この年も良いこと悪いこと、いろんな出来事がありました。

同じ失敗を繰り返す後輩たちを見るたびに1年生の頃の私を思い出すこともあり、あのときの先輩たちや先生方の気持ちが痛い程わかるようになりました。

時には投げ出したくなるような出来事もたくさんありました。また心が折れそうになることもありました。それでも、私にはあの加藤先生の最後の言葉が今、私自身が成長し続けるための源になっています。

 

向き不向きじゃなくて、やるかやらないかなんだと。

 

とにかく行動あるのみということで、きっかけの入り口はとりあえずでも、あとは全力で突っ走っていきました。

『M-Bug』Vol.22で、初の巻末特集を組まさせて頂き、副編集長にもなりまして、しかもそのフリーペーパーが過去最多発行部数を記録した時はとても嬉しかったです。
反響が予想以上に大きかったので、編集部一同驚いたのを覚えています。
この場を借りて、改めてもう一度お手に取って頂いた方々へ感謝の言葉を申し上げます。
皆さま、本当にありがとうございました。

 

私はその後、『M-Bug』Vol.23編集長になることができました。その分1日中、M-BugやM-Bug.WEBのことばかりを考えて過ごす生活を送っていました。

スケジュールを組んだり、変更したり、編集部の動きを管理したり、記事を作ったり消したり、授業をこなして、寝ている間もなく締切間近の企画を考えたり。
もしかすれば、編集者の方々ならあるあるだとは思います(苦笑)

あとは、WEBサイトや雑誌などの今後の在り方や存在意義も考えることが多かったです。

 

私自身、天国の加藤先生にはまだまだ怒られるようなことばかりしでかしているかと思いますが、少しは恩返しができたのではないかなと思います。
まだ入り口に立ったばかりだろ? とか言われそうですが(苦笑)

 

さらにここで言いたいことをもう少し綴らせて頂きますと、たしかにこの音楽雑誌編集コース、音楽雑誌&WEBデザインコース、ファンクラブスタッフコースは、コンサート企画制作コースやマネージャーコース、ましてやヴォーカルコースなどとは違って人数は少ないですし、裏方中の裏方です。

 

「このコースあったの?」

 

「ここって何しているのかわかんないし、華が無いよね(笑)」

 

たしかにおっしゃる通りです。
私が逆の立場でしたら、迷わずそう思います(笑)

 

しかし、雑誌やWEBというメディアが無ければ出会うこともない出会いもあります。
私が前のほうで述べたとおり、それは実際にあります。
ここは小さくひっそりしたWEBサイトなので、結局は大きなサイトには勝てません。

なぜなら、ここにたどり着かなくてもユーザーが欲しがっていた情報がその時点で手に入りますので、そこで完結してしまいます。

それでも発行や更新をする、しないでは雲泥の差だと思います。

 

私がここでたどり着いたWEBサイトや雑誌に対してのひとつの答え。
「多くのユーザーに届けばいいというよりかは、その中の一部の情報を欲しがっているユーザーに届けば大成功。それがその媒体の存在意義」

 

この世界にはたくさんの方々がいらっしゃるので、何通りの考えが存在します。

なので、私のこの考え自体が正しいとは思いません。

それでも今、私は自信を持って言うことができます。

 

「このコースにいられて本当に良かった」

 

この『M-Bug.WEB』の初期メンバーは今は私のみです。
そんな私も今日でこのサイトの編集者として、卒業します。
そして嵐子やiceたちもこんな私だけれど、いつも一緒にいてくれてありがとう。
支えてくださった先生方も、数えきれないほどの感謝を申し上げます。

とくに担任の先生や副担任の先生は、他のコースも受けもっていたので、その業務もあって追われてしまったりしてしまい、私たちのコースまで目を向けられるような状態ではなかったときもあったと思います。
それでも無事、最後まで走り抜けることができました。

講師の先生方も、お忙しい中私たちのためにこの2年間奮起してくださり、ありがとうございました。
とくに、私が挫折して転落していた時期をいちばん知っていらっしゃるデザインの先生と、ライターの先生。
このお2人の先生がいらっしゃったからこそ、私はここまでやってこられました。

 

今まで関わって下さった大勢の方々、
2年間ありがとうございました。

長くなってしまいましたが、最後に一言。

 

フリーペーパー『M-Bug』が、この先いつまでも長く、たくさんの出会いと喜びを、多くの読者の皆さまとは言わないので、その情報を欲しがっている方や音楽の出会いを求めている方々へ届くことを願っております。

 


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