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2016/3/16

近頃のおすすめ~never young beach~

どうも。花粉症に悩まされる時期がとうとうやってきて、ティッシュとマスクが手放せない室井です。今回は、最近知ったお気に入りのバンドを紹介しようと思います。

僕が彼らの音楽に出会ったのは、某大手レンタルCDショップ。可愛らしいイラストのキャラクターがビーチの砂浜に座って笑っているジャケットが目を引き、ジャケ買いならぬジャケレンタル。
ジャケット上部には「YASHINOKI HOUSE」、下部には「never young beach」の文字が。どちらがタイトルでどちらがアーティスト名なのかわからなかった。それほど予備知識や先入観を全くもたずに聴いてみた。

一聴して驚いた。これは本当に2015年に発売された作品なのだろうか、と耳を疑った。
胸が高鳴るミドルテンポなドラムとベース、常夏の海を連想させるトロピカルなギター。1曲目から南国にトリップしているような気分。そんなサウンドにぴったりないい意味で気が抜けた低音のヴォーカルを聴くと、無条件にリラックスできる。

検索すると、彼らの名前は「never young beach」。2014年に結成された4人組バンドで“西海岸のはっぴいえんど”という異名をもっているとのこと。

たしかに、このサウンドの心地よさははっぴいえんどに通ずる。今作のタイトル『YASHINOKI HOUSE』は細野晴臣のアルバム『HOSONO HOUSE』を彷彿とさせるし、ヴォーカルの安部のルックスもどことなく大瀧詠一に似ているように思える。

歌詞に目を向けてみる。1曲目の「どうでもいいけど」では、“伸びた髪が 風に吹かれてなんだかちょっと邪魔に感じたけど 金も無いし 束ねて忘れる”という、まさに「どうでもいい」歌詞をサビにもってくるあたりセンスを感じずにはいられないし、他の曲のタイトルをざっと見ても、「あまり行かない喫茶店で」、「散歩日和に布団がぱたぱたと」、「駅で待つ」など、いつもの日常の風景を切り取ったような楽曲が並んでいて、スッと聴いてる者の心に入ってくるような印象を受ける。

そして、僕がとくに好きな曲は「どんな感じ?」。この曲も先述したように、トロピカルで南国を思わせるようなサウンドなのに対し、歌詞は“僕の街は コンクリートジャングル”、から始まり、サビは“山は何処にも無いんです 川も何処にも無いんです”とシビアな現実をそのまま表現していて、そのアンビバレントな感じがひねくれ者の僕にはたまらない。こういう世界観もまた、はっぴいえんどに通ずるものがあると思う。 

しかし、インタヴュー記事を読むとヴォーカルの安部は、はっぴいえんどなどの音楽は20歳を過ぎるまであまり聴いてこなかった、とのこと。またあるインタヴュー記事では、彼らはタイムスリップしてきたはっぴいえんどではないと大きく書かれているものもあり、意見が分かれているようだ。あなたはどう感じるのか、是非一度聴いてみてもらいたい。

いずれにせよ、どこにいても南国気分を味わえる彼らの音楽に出会えただけで、僕には充分すぎるのだけれど。

品切れ寸前ギリギリのところでゲットできたnever young beach『YASHINOKI HOUSE』アナログ盤

品切れ寸前ギリギリのところでゲットできたnever young beach『YASHINOKI HOUSE』アナログ盤


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