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SPECIAL

2013/5/9

『V!NYL SYNDICATE』編集長インタビュー

フリーペーパー『V!NYL SINDICATE』  全国のSEX POT取扱店、CDショップなどで配布中

フリーペーパー『V!NYL SYNDICATE』
全国のSEX POT取扱店、CD店などで配布中

パンク系やヴィジュアル系のアイテムを取り扱い、ロックファンから絶大な支持を得ているファッションブランド、SEX POT。そのSEX POTが発行しているフリーペーパー『V!NYL SYNDICATE』の勝亦編集長にゲスト講師として来校していただきました。

単なる雑誌編集者の枠を超え、様々なアーティストとコラボすることでファッションと音楽の新しい関係性を築き上げて来た勝亦さんのお話には、将来雑誌編集者や音楽業界を目指す私達にとってためになるアドバイスがたくさん詰まっていました。

 

 

──『V!NYL SYNDICATE』を発行したきっかけは何だったのですか?

「既存のアパレルの方法とはちょっと違う切り口で宣伝するため、アーティストとコラボしたフリーペーパーを出したいという話になったんです」

 

──フリーペーパーを作る上で、勝亦さんが最もこだわっていることは何ですか?

「とにかく良い写真を撮ることです。やっぱりアーティストさんの顔が一番大事なので。逆にインタビューはくだらなくといいますか(笑)、面白いものになるように心がけています」

 

──アーティストさんはどのような基準で選ばれているのですか?

「色々ありますが、まずはSEX POTの服が似合う人。私の他にもう1人スタッフがいて、“あの人かっこいい!”“いや、この人の方がかっこいい”と2人で話し合ってます。あとは事務所さんから売り込まれた方を載せる場合もあります」

 

──写真のテイストはどのように決めるのですか?

「まずアーティストの方に着る服を決めていただいて、そこから私がイメージしてラフを書いて、カメラマンさんにお願いするという形ですね。白と黒のようなコントラストの強い服を選ぶ方が多いので、色んなシチュエーションで撮れる撮影スタジオを使うようにしています」

 

──何かイメージの参考にしていらっしゃるものはありますか?

「たまにファッション誌を見たりします。でもなるべく違う系統の雑誌を参考にするようにしています」

 

──『V!NYL SYNDICATE』編集部に入るまでに雑誌編集の経験はあったんですか?

「もともと友人がこのフリーペーパーを作っていて、手伝ってほしいということでこの会社に入ったので、編集経験はありません」

 

──予備知識なしに飛び込んだ世界、苦労したことも多かったのではないですか?

「いちばん大変だったのは原稿を書くことでしたね。初めて書いたのがライヴレポートだったんですけど、基本的にライヴレポートってファンの方が見るじゃないですか? 今まで自分が見たことないアーティストのライブはファンの方がどういう目線で見ているのかもわからないので大変でした。あとは観てもいない映画のレビューを書くとか(苦笑)。“レビュー書いてください”ってパンフレットや資料だけ送られてきて、でも観てないので何を書いたらいいかわからないんですよ。たまに試写室に招待していただけることもあるんですが、“こんな感じなのかな?”って書いて、先方に直してもらって、という場合がほとんどです」

 

──上手に原稿を書くコツがあれば教えてください。

「一番大事なのは、誰かに読んでもらうという前提で書くことだと思います。例えばインタビューだったら言い回しとか、ライブレポートだったらその場の空気がより伝わるような言葉選びとか、単なる宣伝ではなく読み物として成立するように努力することが大切です。そのアーティストが好きでなくても“このインタビュー面白い!”とか、ライブレポートを読んでライブに行ってみたくなるようなものにすることを心がけています」

 

──勝亦さんはご自身を人見知りとおっしゃっていましたが、初対面の相手と上手く会話できる方法ってありますか?

「それは私も知りたいです!(苦笑) でも一番は飲み会に参加することですね。お酒の力を借りれば初めての人でもすぐ打ち解けられるじゃないですか? そこからだんだん慣れて行けばいいと思います」

 

──『V!NYL SYNDICATE』に掲載されているアーティストさんは、ほとんどが男性です。その点で苦労したことはありますか?

「いや、男性の方が話しやすいですね。どちらかというと女性の方がわかりにくいです(笑)」

 

──インタビューをしていて印象に残ったアーティストさんは誰ですか?

「良い印象で言えば、ゴールデンボンバーさんです。答えがほとんど嘘というかネタなんですけど(笑)、そのひとつひとつが面白くてインタビューをしていて楽しかったです」

 

──逆に苦労したのは?

「聞かれたことに対して何も答えられない方ですかね。デビューしたての方は多かったりします」

 

──そういった時はどう対処するのですか?

「一応答えが出るまで待ちますけど、こちらから誘導する時もあります。いつもインタビューをする際には10個くらい質問を考えていくのですが、言葉数が足りなくてすごく苦労することもあります」

 

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『V!NYL SYNDICATE』編集長 勝亦さん
私達の質問に気さくに答えてくださいました

 

──勝亦さん自身ロック系ファッションが好きなんですか?

「そうですね。15、6歳の頃から好きで、そのときからSEX POTの服を着ていました」

 

──勝亦さんがお店に立つこともあるんですか?

「ありますよ」

 

──ショップに服を買いにきたお客様に対応するとき、どんなことに気をつけていますか?

「私たちの会社はタメ口禁止です。どんなに仲良くなった常連さんでもです。あとは、ご来店されたお客様全員に声をかけるようにしています。お客様によっては話しかけてほしくない方もいらっしゃるので、その方の雰囲気を見て接客するようにしています」

 

──実店舗であるSEX POT TOKYOとSEX POT ReVeNGe、どちらも原宿の竹下通りに店を構えている理由は何ですか?

「やっぱりそう思いますよね? 私たち社員も謎で、“なんでわざわざこんな近くに出したんだろうね?”っていつも言っています(苦笑)。“ちゃんと理由があるんだよ!!”って社長は言うんですけど、3分ごとに言うことが変わるタイプの人なので本当の意図はわからないです(苦笑)」

 

──どちらかと言えばSEX POT TOKYOは綺麗めのアイテム、SEX POT ReVeNGeはインパクトのあるアイテムが多いという印象を受けました。

「ありがとうございます。TOKYO店はオリジナル商品を置くようにして、ReVeNGe店はインポート物や店長がデザインした物を置くようにしているので、少しずつですけど差別化ができて来ているような気はします」

 

──ブランドイメージをガラッと変えるメーカーが多い中、SEX POTさんは一貫していますよね? ずっと同じデザイナーの方がデザインされているんですか?

「いや、何人も変わっていますよ。人によって個性が出るので、このデザイナーが作ったものは売れるとか、逆に売れなくて辞めていく人もいたりします(苦笑)」

 

──SEX POTさんは以前、ファッションショーやライブなどイベントをされていましたが、今も行っているんですが?

「ReVeNGe店の方なんですけど、店長がマニアックなロックが好きな人なのでそういう系統に偏ってはいますが、DJイベントはお店主催でやってます」

 

──お休みはきちんと取れますか?

「うちの会社は割と自由に休みを取ってもいいシステムで、私は基本土日を休みにしているんですけど、編集期間は休めないですね。まるまる1ヶ月出勤していたこともあります」

 

──覚悟はしているんですけど、やはり好きでなければ続かない仕事なんですね。お休みの日の一番の楽しみは?

「寝ることです(苦笑)。とにかく寝不足なので死ぬほど寝たり、サウナに行ったり、マッサージに行ったり、飲み会行ったり……て、おっさんですね(苦笑)」

 

──最後に、音楽雑誌の編集者を目指している学生にアドバイスを頂けますか。

「私のように適当に生きていても編集長になれるので(笑)、諦めないで頑張ってほしいと思います」

 

──アパレル業界を目指す学生にもアドバイスをお願いします。

「お客さんとの会話を大切にしてほしいなと思いますね。コンビニなら黙っていても売れますけど、アパレルは自分から行かないとなかなか買ってくれないので。ただ、押し売りだと思われても困るので、そこは空気を読みながら接客しています」

 

──本日は大変貴重なお話、ありがとうございました。

「こちらこそありがとうございました。みなさん頑張ってください」

 

 

インタビュー:姉御、すうぴい、ニコちゃん、土下座バン、ゆうき、ちゃい、宮川、コツコツさん

構成・文:宮川

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